ウエダリクオ氏の現代アートの個展が開催されています。
会場は、堺市の山之口商店街の中にある「ギャラリーいろはに」です。
期間は2017年12月8日より12月24日まで。
初日にお伺いさせていただきました。(入場無料)
ウエダリクオ氏の作品といえば、風が描くwind drowingが代表的ですが、今回の個展は、ウインドドローイングじゃありません。
会場そのものを作品にしてしまうインスタレーションではありますが、なんだか今までになかった作風だなと感じました。
というか、ギャラリーの前まで来た時、あれっ? まだ準備中? と思ったんです。
ギャラリー内は薄暗くて、壁にはなんにも掛かってなくて真っ白け。
でも、入り口には「営業中」と書いてあるし。
恐る恐る入ってみますと、ギャラリーの四隅には石ころがいくつも置かれていて、ギャラリーの真ん中の空間に、赤い光線を発する四角い箱みたいなのが、ぼわっと、浮いてました。
なんだこれ?と近づこうとしたら、「気をつけて!」と、ギャラリー店主の北野さんから動きを制されました。
赤い光だと思ったら、ギャラリーの四方八方から、箱が赤い糸で吊るされてたのですね。
床に並べられた石ころにも糸がつながれていて、うっかり近づくと、足を引っ掛けます。
なんだか、赤外線センサーが張りめぐされた秘密の部屋に入ったようなかんじです。
よく見ると、天井からポタポタと水滴がおちていて、四角の枠の間を通り過ぎていきます。
(落ちる水滴を、カメラで撮影するのは難しいですね…)
例によって、何の説明も書いておりませんので、何を表現しているかは、見る人の感性に任されているわけですが、奥様を亡くされてから、生と死を意識するようになったと、ウエダさんにお聞きしたことがありますので、そんな意味合いもあるのかもしれません。
ぜひ来て見て、感じてくださいませ。
謎の洗濯機。こちらも作品です。
第二展示室の方にも展示があります。(期間中、いろいろ変わるらしいです。)