インスタレーションという言葉は、ウエダさんに聞いて最近初めて知りました。
「場所や空間全体を作品として体験させる芸術」(ウィキペディアより)のことなんですね。ウエダリクオさんも展覧会の作品などは、インスタレーションの作品が多いです。
混沌製作所の展覧会もインスタレーションでした。会場がアトリエ兼倉庫になると、展示していたパーツは残っていても展覧会の作品ではなくなってしまいました。
写真とビデオには残っていますが、実物を感じることはもうできないわけです。
海外の展示でも、展覧会の期間中だけの作品ということになって、展覧会が終わると部品が箱詰めになって返却されてくるそうです。返ってきても場所がないんで、箱のままです。
額に入った作品は、一度作ると世界のどこかでずーっと残るわけですけど、インスタレーションは、いっときだけのもので、なくなってしまいます。侘び寂びですねえ。生け花みたいなものでしょうか。
本人が場所や空間にあわせて作るしかないので、本人の死後には再現できないということになります。
違う人が、おんなじようにパーツを並べたところで、本物とはいえないでしょう。
まさに一期一会なのがインスタレーションといえましょう。